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2010年02月 アーカイブ

アボリジニ芸術 その2

中央オーストラリアは、現代的なアボリジニ芸術の様式が発達したところとして重要です。

この地域には広大な砂漠地帯が広がり、ここに住むアボリジニたちは、かつては宗教的な儀式として大地に砂絵を描いていました。

ところが、1970年代にジョブ・バードンというシドニーの美術教師がパプンヤというコミュニティーで、本来砂に描くデザインを移動可能なもの、つまりカンバスにアクリル絵の具を使って図柄を描くように勧めたことがきっかけとなり、現代のアボリジニ絵画が開花しました。

もともとヨーロッパに起源をもつ媒体で、点描とシンボルで構成された伝統的な図柄を表現するという、新しいアボリジニ芸術の時代が始まったのです。

またアボリジニ画家であるナマジラの存在も重要でしょう。

彼はアボリジ二でありながら初めてヨーロッパの手法を用いて作品を描いた画家で、アボリジニとヨーロッパの絵画の橋渡しをした人物として知られます。

また、エミリー・ウングワレーなど、日本でも人気の高い画家もいます。

現代アボリジニ芸術の発展状況は、1973年から89年に設けられていたオーストラリア・カウンシルの「アボリジニ芸術評議会」や、1994年に設立された「アボリジニ・トレス海峡諸島民芸術委員会」の存在が大きいでしょう。

これらの委員会は伝統的な芸術を保存すると同時に、新しいアボリジニの絵画や工芸品の発展の重要性も認めています。

1994年には、やはりオーストラリア・カウンシルの助成によって、現代のアボリジニ芸術の展覧会がべルリンで開催され、成功をおさめました。

その他キューバやイギリス、デンマークなど海外でアボリジニ芸術の展覧会が開催されて人気を呼びました。

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